野島伸司「ストロベリ〜・オンザ・ショートケーキ 」
テーマ「永遠の片想い」
今回のドラマは「脱野島伸司ドラマ」です。
それは彼自身が意識していて、本人も新境地だと言っています。今までの野島伸司ドラマは、ストーリー主義だったり、
社会問題を取り上げていたり、主人公を追い詰めていく印象があると思います。
彼曰く、今までは左脳で作品を書いていたので、今回は右脳で書いたということでした。
今まで論理やロジック主義だったのが、今回は感覚で書いたということだと思います。今回のドラマでは皆が誰かに片思いをしていて、そのボタンの掛け違いで起こる、
それぞれの愛し方の違いや価値観の違い、矛盾や淋しさといった感覚的なアプローチを
野島くんがしているので、そこが今回のドラマのテイストだと思います。伊藤Pインタビュー記事より抜粋〜
僕たちは愛するために生まれました
僕たちは苦しむために生まれたわけじゃありません
無責任な大人が作った二十世紀は、矛盾や欺瞞に満ちていたが
僕たちは苦しむために生まれたわけじゃありません
ときどき心ない人に出会うと、後ろから殴りたい衝動にかられますが
僕たちは傷つけるために生まれたわけじゃありません
ときどき心ない人に出会うと、不安定になり、息苦しくなりますが
僕たちは傷つけられるために生まれたわけじゃありません僕たちは時々もう一人の自分を作り上げます
それは、苦しみや悲しみから逃げるためかもしれません
他人から見れば逃避かもしれません
家の中に引きこもり
あるいは違う場所に逃げたくなるんです
もう一人の自分という友達と話し合うために
だからいかなる人も孤独になることはありません
すべての人に必ず、もう一人の自分という友達がいます
その友達を僕たちは、悪いやつだと思う時があります
臆病で残酷だったりするやつだと
でも、真実は違う
臆病で残酷だったりするのは、友達ではなく本当の自分です
なぜなら友達は、本当の自分を救うために存在するからですだからこそ、この素晴らしい友達と僕たちは別れなければいけません
そうしないと僕たちは、いつまでももう一人の自分に甘えてばかりいるからです
さて、それはいつなんでしょう?
愛する人と巡り合った時です
寂しさも悲しみも苦しみも
もう一人の友達に代わって、愛する人が共有してくれるからですさぁ、愛する人を探しに行こう
僕たちは愛する人の前で一日のことを話し
笑い、泣いて、抱き締め合い、キスして、セックスする
そして勇気をもらい、同時に与える
僕たちはただ愛するために生まれました
ただ、僕たちは…
愛について真剣に考えすぎてしまうのは精神的には好ましくないかもしれませんね。 精神的に好ましくない時にしか考えないものなのでしょうけど・・