はてな注目のエントリー〜公務員叩きに反論?〜

期待を裏切って悪いが,国家公務員を志望する人だってヒトだ。いくらか一般人より崇高な理念をもっていようとも,いくらかカネに対する執着が薄かろうとも,ヒトはヒトだ。限度がある。杉村太蔵のようなやつを当選させた国民の皆々様方のために,杉村太蔵の半分以下の給料で,杉村太蔵みたいなやつに頭を下げながら,知的レベルについては絶望的で,世渡りだけは狡猾な何もできない・やろうともしない議員のかわりに,およそあらゆる立法と行政をこなしているのは公務員だ。はるばるボストンまで視察という名の観光旅行に来て,レクの資料を100%読まない人たちが,アホ面をさらしてワイドショー賑わわせている間に仕事してるのは公務員だ。国会会期中なんて,朝の5時に帰ってきてまた8時前には家を出る生活。逆に少しはこの安月給をなんとかしたらどうだ。

官僚が無能で困るだの,これが日本のトップエグゼクティブとは情けないだのと言い募るなら,どうして霞ヶ関に超1流の人材が集まりづらくなったのか考えてみたらどうだ。どうしてMOFにまで永田議員みたいな奴が入省するようになったのか考えたらどうだ。あんたら,自分が国家公務員だったら納得できますか。

正直な感覚で答えれば分かる。自分がもし世間で一流と呼ばれる大学を優秀な成績で出たとして,目の前に二つの選択肢があったらどちらを選ぶか。
 1つは… 大学出たての若造に低金利の住宅ローンとBMWの貸与を約束する,入って3年目で年収1200万を受け取れる外資大手のオファー,当然「自分で稼いだお金だから」いくら貰おうがどんな使い方をしてどこで何をして遊ぼうが文句を言われることもない。
 1つは… マスコミからは365日悪者に仕立てられ,30歳台になっても年収400万円台で,家族四人を狭くてボロくて今にも崩れ落ちそうな官舎に住ませながら,1年の半分を海外出張で飛び回り,国会対策では家に帰れない日が何日も続き,皮が破れてスポンジが出てるボロソファで仮眠をとりながら激務に耐え,何も分かってないやつに「公務員はいいねぇ〜,民間より給料もいいし,リストラの心配もないし,楽だねぇ」なんてヘラヘラと好き勝手なイヤミを言われる生活。

自分ならどっちをとる?彼女と二人で話し合ったとき,将来を考えたらどっちを選びますか?
「名誉があるんだから」だの,「国を担うやりがいと誇りが一番でしょ」なんて,他人事じゃなしに,本心から言える人はいないだろう。


この人は霞ヶ関で働いてる方なんでしょうけどかなりストレス溜まってそうですね。私も、天下りや既得権の擁護、縦割りの弊害やキャリア制度の問題、責任を問わない体質とか官僚に対しての批判は間違いじゃないとは思うけど、なんでマスコミの人たちは政と官の実態を分かっているのに、悪いほうの一面ばかりしか報道しないのかが高校生の頃までは疑問でしたね。今となってはTV業界に興味を示す立場だから、詳しくは書かないけどこういった報道になってしまうのは仕方ないと思えるようになったし、これでいいんだと思う。だけど、組織が悪いのか社会が悪いのか世の中がそういうものなのかは別にして、純粋で国のために働きたいって使命感を抱いて一生懸命勉強して入ってきた人たち(そんな人は1部だとしても)が過労で長期休業を余儀なくされたり(人員が少ない)サービス残業が月200〜300もあって(残業代の支給は上限があるため)収入も悪くて、自分の時間ももてない上に叩かれるといった一面も事実。この方はキャリア側からの見方だけどノンキャリアとして働いてる人はポストでも恵まれないからもっとストレス溜まっている人がいる可能性も大。

キャリア官僚は敬遠? 国家公務員1種申込者が過去最低
人事院は24日、キャリア官僚といわれる国家公務員1種の06年度採用試験の申し込み状況を公表した。申込者数は2万6268人で、現行制度になった85年度以降で最低となった。前年度比4844人(15.6%)減で、落ち込み幅も過去最大。景気回復で民間の採用獲得競争が激しくなっていることに加え、採用減の見通しでより狭き門になりつつあることも反映しているようだ。

 申込者数は、不況期の96年度の4万5254人がピーク。05年度は2273人(6.8%)減り、今年度はさらに大幅減となり、バブル全盛期だった89年度2万7243人を下回った。
。06年度の採用数は未定だが、公務員の総人件費削減が政治課題となる中で、採用減となることは必至とされる。